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田中 宇氏の最新評論「日韓対立の本質 」を取り上げてみる。かなりの力作。香港問題も末尾で取り上げてみる。

 投稿者:青トマトメール  投稿日:2019年 9月 9日(月)00時02分23秒
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  http://tanakanews.com/190906japan.htm
日韓対立の本質  2019年9月6日   田中 宇

今回の評論は、常々の彼が日本に関して論究する時のアベ政権に奇妙に寄り添ったような、忖度でもしたのか?と思わされる非論理的なものではなく、内容が一貫していて、しかも無料なので取り上げるに値すると思い、紹介するものです。

そもそも彼の立ち位置は原田武夫氏に似た国際情勢に深く広く通じたものであり、しかも経済情勢に精通したものです。経済情勢に精通することは、現状認識には必須の条件なのです。

で、重要部分を転載致しますが、後は皆さん夫々で読まれて自分の認識に役立てていただきたいと思います。

(転載)

トランプの世界戦略を勘案すると「文在寅がトランプの許可を得て日本との諜報協定を破棄した」のでなく「トランプ側が文在寅をけしかけて日本との諜報協定を破棄させた」可能性の方が高い。トランプは当選前から、米国の世界覇権(冷戦体制、テロ戦争)を運営してきた軍産複合体に喧嘩を売り続け、軍産に勝って米国と国際社会における軍産支配を破壊する「米覇権の解体・多極化」を進めている。日韓の諜報協定は、米国が日韓を傘下に入れて米日韓で北朝鮮や中露側と対峙する冷戦体制のための組織だ。トランプは文在寅をけしかけて日本との諜報協定を破棄させ、軍産が運営してきた東アジアの冷戦体制を解体し始めている。 (The South Korea-Japan Intel Pact and America’s Destructive Role in East Asia)

(中略)

トランプの意図的な寸止めはこれまで不可解だったが、今回、私はようやく事情を理解できた。トランプは、米国でなく中国に北問題の解決を主導させたい。だが金正恩は、トランプの米国に北問題解決の主導役を続けてもらい、北朝鮮を「米国と親しい国」「米国の同盟国」の一つにしたい。そうすれば金正恩は、自国の安全を米国に保障してもらいつつ、トランプとの親しさを、周辺諸国のライバルである安倍晋三や文在寅、さらには習近平やプーチンと張り合って、北を米国中心の国際社会で台頭させていける。このシナリオは、世界が米国覇権下であり続けることを前提としており、90年代にクリントン政権が北と「核の枠組み合意」を締結して以来の北の願望だ。北は、米国が和解してくれるなら、米国の中国敵視策に同調して在韓米軍が中朝国境に駐留することすら了承するだろう。 (ハノイ米朝会談を故意に破談させたトランプ)

(中略)

北問題が解決した後の朝鮮半島は、中国の傘下に入る。韓国は、これまでの米国の覇権下から、中国の(地域)覇権下に移る。しかしそうなっても、日本は中国の覇権下に入らない。「だよね。だから在韓米軍が撤退しても、在日米軍は撤退せず、日本は今後もずっと米国の同盟国(対米従属国)であり続けられるじゃん。日本万歳。田中宇死ね」と思う人がいるかもしれない。残念ながら、そうはならない。トランプ(もしくはその次の、極左的な民主党政権か、孤立主義的な共和党政権)の米国は、北朝鮮の問題が解決して朝鮮半島が中国の傘下に入っていく流れのなかで、中国やロシアと和解していく。米国(や日本)は、大規模な金融バブル破綻を経験するだろうから、中国やロシアと対立し続ける余裕がなくなる。米国や日本にとって、北も中国もロシアも「敵」でなくなってしまう。敵がいないと、米軍が日本に駐留し続ける根拠が失われる。トランプはすでに何度も「オレは在日米軍を撤退させたいんだ」と言っている。在韓米軍だけでなく、在日米軍もいなくなる。私はそのころ(2025年ごろ?)多分まだ生きている(笑)。 (ブレトンウッズ、一帯一路、金本位制) (中露に米国覇権を引き倒させるトランプ)

日本は安保的な自衛と、政治的な対米自立を迫られる。米国に頼れなくなり、自前の安保戦略で自国を守らねばならなくなる。そうすると日本は、これまでの対米従属策の一環として、官僚独裁機構が、国民を意図的に「弱っちい」「薄弱な」存在にしてきたため、周辺諸国(韓国、北朝鮮、中国、ロシア)と対立し続けることなどできず、平和主義を押し立てて周辺諸国と和解し、不可侵や安全保障の協約を結ぶ道を選ぶだろう。今はえらそうに「(日本には米軍がついているのだから)韓国なんか縁を切って戦争すればよい」と言っている(マスゴミ軽信の)浅薄な人々も、そのころには全く違うこと(もしかすると「私は昔から平和主義者でね」とか。笑)を言っているだろう。日本万歳。 (先進諸国は国民の知能を下げている?)

(以上 転載)

どうしたのかなあ? 普段の田中節的日本論とは違っているが、これが本来の彼らしいと思う。

もう、アベに忖度する必要が無くなった? アベの様子がオカシイと私は睨んでる。参院選後に彼は引き籠ったのではないか? それで、埼玉知事選に党首にも拘らず、応援に行かなかった。それで、公明の山口もシンジロウも忖度して行かなかった。そのせいで、自民党勢は頭無しで必死で右往左往したのではないのか。

そんな訳で、アベ政権は最終幕に突入しているのではないのか? それで、田中氏も書きたい放題に書いたか?

週刊ポストの「韓国なんて要らない」なんて詰まらん特集も、金を積んでもらって書かされたのではないのか。だから、あちこちから抗議が出ると、直ぐに謝ったんじゃあないのか。

要らないって言ったって、韓国だって、アベ政権下の日本なら「要らない」って言いたいかも。決して紳士のムンさんは言わないし、韓国人も言わないだろう。

破廉恥で馬鹿だよ。たとえ表題だけでも恥ずかしい。要らないのは週刊ポストお前だよ。廃刊しろ。日本の恥だ。

奴等週刊ポストは、真剣に書いたのではないから、面倒だから直ぐに謝って収めちゃえってな思惑で誤ったんだろう。金を貰って書いたからだろう。

こう見てくると、アベ政権の戦前回帰路線は、韓国の嫌日には好都合だ。北鮮にとっても同じだ。

むしろアベのアナクロニズムは、米国トランプ政権にとっては朝鮮半島に日本の経済勢力が入り込めなくなって、中国とトランプ米国で半島の経済大発展に乗っかるには好都合なんだ。

私はかつての韓国の朴・チョンヒ大統領の運命をアベに重ねてしまうのだ。

朴さんは、先の大統領の御父上だった人で、戦前日本の陸軍士官学校を出ていた。

彼は、日本から大規模の経済支援を受けて、現在の韓国経済を導き出した功労者だったのだが、ベトナム戦争に韓国軍を派遣参戦させて、この軍がやりすぎに働いて?ベトナム現地で嫌われたとのことであるが、米国としてはあまりに韓国軍が強くなると厄介と思ったのではないかと推測するのだが、撤兵させられてしまった。

そして、朴さんは、軍事的にも経済的にも韓国を強くしようと励んだが、それが恐らく米国としては嫌がったのではないだろうか。強力化すると米国は扱いにストレスが高まるからだ。

米国を差し置いて、北への侵攻すらやりかねない。詰まりは、戦前の日本軍の大陸侵攻と同じで厄介な事になる。それで、朴さんは側近に暗殺される(その前に奥さんが先に暗殺されてる)と言う形で「排除」されたのではないのか。

で、我が国の国民の政治御任せ無関心の輩が多い幕末封建体制そのままの政治に真に相応しい生きた人形アベ総理だが、

かれを日本の国富移転に励ませた後は、戦前回帰を利用して使って憲法改悪を吠えさせて、それに韓国・北鮮の危機感をぶつけさせて、その後は朴さんのように、「オサラバ」ということにしたのではないか。厄介の芽は抜いて排除したいからだ。

勿論、アベは生きたお人形であり、担いでる自民・公明と官僚達は軍人ではないから、政治とマスコミへのテコ入れで簡単に萎んでしまう奴等であって国民の農工商気分と変わらないから、その工作だけで十分だろう。暗殺なんて要らない。

さて、香港問題だが、通信社がこんな動きを報じてくれている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190908-00000067-jij-cn
香港デモ、米総領事館に行進=政府への「圧力」求める

いや、これね米国旗を掲げる中国人ってのは、日本の左翼や右翼よりも米国に親しんでるので面白いねえ(苦笑)。中国では米国を美国と言うが、日本ではこんな表記はしないだろう。「美」には憧れが籠ってると思うなあ。俺は米国を特に美しいとは思わんねえ。

でも、これ、実は米国と中国で話し合いというか合意の下で互いに工作員達を派遣して騒動を大きく造り上げてきているのではないのか?

それを表しているのが、この米国旗を沢山掲げての領事館への訴えデモではないのか?

しかし、トランプ政権は何も動かない。一方で、中国側はどうでもよい引っ込める予定の案件を騒動を引き起こすガソリンとして撒いて来ていたのではないか。

では、トランプとシュウキンペイが合意?して、工作員を互いに派遣して? 騒動を引き起こしている目的と狙いは何なのかな?

それは、先に迫った朝鮮半島の平和的新秩序到来に沿った香港の在り方を招くためだろう。

恐らく、香港住民と本国政府との間の対話と新秩序形成といった動きになってゆくのではないのか。

そこでトランプ政権と米国議会が斡旋に乗りだして来る可能性はあるだろう。

結果、香港は中国本土との関係強化と秩序平均化に向かい、香港再開発に向かい、中国の大きくて新しい港街の一つに衣替えしてゆくのではないだろうか。

詰まりは中国の領土に戻ってゆくという訳だ。これが、トランプ政権の望むところではないのか。

今は、その為のショー・タイムなのだろう。
 

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