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「無症状者にPCR検査しても感染は抑えられない」と尾身氏 日経ビジネス2020年10月16日より
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/101600056/
>政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏(地域医療機能推進機構理事長)は10月14日、
>横浜市で開催されたBioJapan2020というバイオ産業のイベントで基調講演を行った。
>PCR検査に関して尾身氏が強調したのは、「PCR検査を増やした結果、感染を抑えられたという証拠がない」という点だ。
>まずPCR検査の性質として、感染3日後から約3週間は陽性が続くが、実際に感染性を有するのは感染3日目から12日間程度で、
>PCR検査で陽性が出る期間のうち感染性があるのは半分程度、つまり、
>誰にでも検査を行った場合、陽性者の約半分は感染性がないと考えられることを紹介した。
>その上で、「症状がある人が検査を受けられないという状況はあってはならない。
>有症状者には最優先で検査を行うべきだ。
>また、濃厚接触者や発生したクラスターに関わっている人など、症状がなくても感染リスクが高いと考えられる人に対しても、
>徹底的に検査をすべきだ」と述べた。
この尾身会長の考え方が、今も日本を支配している考え方になります。
そしてその通りにした結果、クラスター追跡手法の限界で事実上打つ手が無くなり、
ひたすら自助努力のお願いしかメッセージの発信が出来なくなったのが今の現状になるわけです。
この尾身会長の見解は世界では全く相手にされていません。
感染しても症状の出ない人が大半というこの新型コロナウイルスの場合、
たとえ非効率であっても市中感染を食い止めるにはPCR検査の社会的運用しか方法が無いのです。
そして尾身会長が言うような、必要な人に優先して検査をするという考え方の間違いは、
検査のキャパを増やせば良いという発想がそこにまったくない点です。
そうすれば何も検査に優先順位など付ける必要が無いのに、それがわかっていない、正直言ってアホです。
コストの面でも、現に世界では今、検査は自動検査機械が使われ、大量に短時間で人手もかからずに検査ができるようになっています。
(しかもその検査機器は日本製というのですから、何を考えているのか理解できません。)
そして民間企業は、行政検査の範囲外でPCR検査を一回2千円程度で行い始めています。
慈恵医大の試みでは、検査のコストは一回700円まで落とせたと聞いています。
それを昨今の田村厚労大臣のコメントではいまだに一回数万円という前提でした。
尾身会長は、一回千円のコストで、一日の検査可能数が100万件などいう事になったら、この見解をどう修正するのでしょうか。
今政府が出来る対策は大きく二つしかありません、一つが検査を使った抑制、もう一つが都市ロックダウンです。
しかし後者は法改正が必要になり、国会を強引に閉じてしまった現在、法改正は出来ず、ロックダウンは不可能です。
ここまで書いてきて本当に嫌になるのですが、ついに東京の陽性者数が800人を超えてきました。
都内の医療機関では医療崩壊が起きています。
この流れはこれからさき、2月までは間違いなく続くことになると思います。
最早政府や政府の御用専門家には打つ手がなくなりました。
最悪です。
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